ローパッドは、できるだけボリュームを抑えて座り心地の良いローチェアを作りたいという思いから始まりました。私はポール・ケアホルムの PK22 チェアの素材の削減とそのコンセプトの優雅さを常に賞賛してきましたが、数年間この椅子と一緒に暮らしていると、快適な要素が欠けていることに気づきました。私たちの最初の図面のプロトタイプは、特に刺激的なものではなく、ワイヤーフレームベースに多かれ少なかれ伝統的な室内装飾品で構成されていました。いくつかの改良を加えた後も、それが実際に何かをもたらすのかどうかはまだわかりませんでしたが、ロンドンに戻る途中、空港のベンチの横顔に気づき、それがいくつかの革の成形品を見た記憶と相まって、コンセプト。その後は簡単でした。カッペリーニは、革やほとんどの種類の生地をプレスできるカーシートを製造する会社を見つけました。背面のさまざまな形を試してみました。そして最後に、合板パネルを必要な形状に成形し、形状に合わせて切断し、その上に室内装飾品を縫い付けました。このデザインはカッペリーニの室内装飾技術に大きく負っています。完璧に仕上げられていなければ、まったく良いものにはならなかったでしょう。
から抜粋 壁以外のすべて ジャスパー・モリソン著 (ラース・ミュラー出版社、2006)